たまには研究の話。

大学院のセミナーでおもしろい話を聞いたのでちょっと紹介
いま世界で話題になっているのは
地球温暖化を中心とした気候変動予測です.
気候変動に人類の命運がかかっていると
だいたいみんな考えているわけです.
将来の予測のためには、過去のデータが必要なので
歴史をほじくり返す研究が重要となります.
さて本題
14世紀後半に中央アジアで滅びた民族について
気候変動の履歴や文明(文化)、民族の成り立ちから
その文明が滅びた要因を追究したという話でした.
その方法は(せっかくなので 少しだけ詳しく書くと)
たとえば 周辺氷河のアイスコアにおける二酸化炭素濃度から気候変動が推定されます.
(より温かい時代の氷に溶け込んだ空気は二酸化炭素濃度が高いことを利用)
また 湖底堆積物の履歴から塩分濃度に注目すると当時の湖水の量(湖の水位)が推定されて
さらにそこから河川の流量や、農耕地面積などもある程度推定できるようです.
(どうして塩分濃度に注目するかというと、気候が乾燥して湖が干上がってくると
湖の塩分が濃縮されて濃度が高くなるからです.逆に水の量が多いと塩分濃度は
薄められて低くなります.それが地層に記録されているんですね)
樹木の年輪調査なんかもしているようです.
結果
確かに当時大きな気候変動があったことは確かなようです.
がしかし! 民族が滅びた原因は別にあることが分かったそうです.
その原因とは、気候変動に伴って川の水が減った時に
川の上流地域、中流地域、下流地域で
水の取り合いが起きたということのようです.
まさに目から鱗の新事実
環境の変化は直接的な要因ではなく
政治的な要因、文化的な要因で滅びたようです.
これからの時代は水の取り合いで戦争が起きると言われていますし
なかなか笑えない、でも興味深い話でした.
文化的な要素としては、農耕文化の崩壊が強く効いていて
中央アジアはもともと遊牧民の文化なので、水が不足すれば
移動すればいいのですが、現代に置き換えて考えると
国境の枠が制限する部分が出てくるので、、、等々
なかなか奥の深い話です.
サイエンスだけでなく、いろんな要素を含んでいて
非常に視野の広い研究の話でした.


7月弾丸トラベルで名古屋へ







な年になりますように.





















